出張講座JASRACラーニングスクエア
お申込みフォームIP・エンターテイメント&ビジネスローフォーラム主催の講座「JASRACの役割とKENDRIXプロジェクトについて」が開催されました
はじめに
2024年4月19日、JASRACラーニングスクエアの11回目の出張講座が東京・銀座の貸会議室で開催されました。その内容と当日の様子をご紹介します。
1 応募者について
今回の応募者は、「IP・エンターテイメント&ビジネスローフォーラム」の代表を務める酒井さんです。
「IP・エンターテイメント&ビジネスローフォーラム」は、クリエイターに役に立つ法律情報等を提供することを目的として弁護士、行政書士、ミュージシャンを中心に2023年に開設されました。若いフリーランスのクリエイターの中には、JASRACなどの著作権管理団体に権利を委託していない方も少なくないことから、酒井さんは講座での学びを通して著作権を正しく理解することを目的として、本出張講座にお申込みをされたとのことです。
酒井さんは「あなたの動画投稿大丈夫?/あなたの楽曲は守られている?」というテーマで3コマで構成される以下の講座を企画し、うち1コマをJASRACのラーニングスクエアとして実施しました。
【講義テーマ】 【講師】
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①AI時代のクリエーターの権利をどう守る 金井重彦(弁護士)
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②裁判で争われた音楽著作権 日向 央(元TBS)
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③JASRACの役割とKENDRIXプロジェクトについて 水谷 英彦(JASRAC企画部)
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2 講師について
今回の講座では、JASRACの役割やクリエイター向けのDXプラットフォーム「KENDRIX」に重点を置いて説明するため、JASRACでKENDRIXなどのデジタル技術活用を担当する職員の水谷・企画部主幹が講師を務めました。
3 受講者について
講座会場となった会議室には、若手からベテランまで幅広い年齢層のクリエイターや会社員など約20名の受講者が集まりました。受講したクリエイターの多くは、特定の事務所に所属せず、フリーランスの立場で創作・実演等の音楽制作に携わっています。
4 当日の様子・講義の内容について
当日は、金井重彦弁護士と元TBSの日向央氏の講義に続いて、JASRACによる講義が60分間行われました。
講義テーマは「JASRACの役割とKENDRIXプロジェクトについて」です。音楽クリエイターに必要な音楽著作権の知識について、次の項目に沿って学ぶ内容でした。
・What is KENDRIX?
・JASRACの紹介(数字で見るJASRAC)
・動画投稿サービスに動画を投稿する場合の注意点
・ブロックチェーンとJASRAC~これからの著作権管理に向けて
KENDRIXは、「クリエイターのDX推進」というコンセプトの下、創作活動や著作権管理に関する課題に対応するためのデジタルサービスとしてJASRACが開発したツール(https://kendrix.jp/)です。
「What is KENDRIX?」では、 KENDRIXがクリエイターの楽曲の存在証明(ブロックチェーン)とクリエイター自身の身元確認(eKYC)を実装するクリエイターDXプラットフォームであることを図解を交えて説明しました。
このほかに、「ブロックチェーンとJASRAC~これからの著作権管理」ではブロックチェーン技術の活用に至った経緯と今後のデジタル技術活用の展望について解説しました。
質疑応答の時間では、受講者から「KENDRIXを利用するにはJASRACとの信託契約は必要か」、「KENDRIXの音源類似チェック機能」、「公表時編曲した作品の取り扱い」などについて質問が寄せられました。
5 アンケートの結果
当日参加された受講生の皆様にはアンケートをお願いし、次のようなご意見をいただきました。
・管理手数料率、使用料の内訳などを初めて知ったので、JASRACへの理解が深まりました。
・KENDRIXを活用したい。
・著作権を巡る新たな動きを知ることは楽しい。
これ以外にも、多くの受講者の方が「音楽ビジネスについて、理解を深めていきたい。」と答えてくださるなど、好意的なご意見をいただきました。
最後に
IP・エンターテイメント&ビジネスローフォーラムの皆さん、この度はありがとうございました。出張講座JASRACラーニングスクエアでは、今後も様々な講座の開催を予定しています。
(文責:事務局員)
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