公募型 寄付講座JASRACキャンパス
JASRACでは、教育機関における著作権、著作隣接権、
著作権法に基づく各種制度及び当協会の管理事業に関する
教育・研究に資することを目的として「寄付講座JASRACキャンパス」を実施します。
「寄付講座JASRACキャンパス」では、
著作権等に関する講座の内容を企画する大学等を募集し、
選考の上、決定した大学等に
講座を設置・運営するための費用相当額を寄付します。
*****今年度の募集は終了しました*****
Flow 寄付講座実施の流れ
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申請
募集要項をご確認の上、お申込みください。
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選考
学識経験者で構成される選考委員会において書面審査を行い、理事会で寄付先を決定します。
※決定した学校名、寄付講座の名称、講座の内容及び寄付金額は当協会のウェブサイト等で公表します。
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契約締結
寄付講座の設置に係る契約書を締結の上、決定した寄付金額を年度ごとに分けてお支払いします。
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講座の開講
寄付先の大学等において寄付講座を開講します。
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実施報告
寄付先の大学等には、単一年度ごとに翌6月末日までに当協会に実施報告書をご提出いただきます。
※実施報告書の内容は当協会のウェブサイト等で公開する場合があります。
Requirements 募集の概要
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募集対象の学校
日本国内に所在する大学、大学院、短期大学、専修学校専門課程及び高等専門学校
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寄付講座の設置件数
5件程度まで
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寄付金額
1件当たり年間500万円まで
※寄付講座を設置・運営するための実費相当額とし、設備費・飲食費は含めないものとします。実費相当額が500万円を超える場合はご相談ください。
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応募条件
次の要件をすべて満たしている必要があります。
- 設置する講座の目的が、寄付先における著作権等の教育・研究を充実させ、文化芸術及び著作権が尊重される社会の実現につながる新たな価値の創造又は人材の育成に資するものであること。
【補足】
寄付講座において行う講義の内容は、例えば著作権等と文化学や教員養成、デジタル、エンターテインメントビジネスなどの他分野と融合したものも要件を満たします。法律分野における著作権等の教育・研究に限定するものではありません。
- 2025年度又は2026年度に初めて開講する講座であること。正課科目として受講者に単位を授与することが望ましい。
- 2年以上5年以下の期間で講座を継続して設置できること。
- 大学等の専任教員が、講座の設置及び運営に責任を持ち、寄付金の管理及び寄付講座の実施報告を確実に行うことができること。後述するJASRACの「登録講師のキャスティング」を利用する講座であっても、責任を持って当該講座の運営、資金管理及び実施報告を行ってください。
- 複数の学部、研究科又は学年にまたがる学生が講座を履修することができること。履修者に社会人又は他校の学生が含まれていても構わない。
- 学校名、寄付講座の名称、講座の内容及び寄付金額を当協会が公表することに同意すること。
- 寄付金を年度ごとに分割して受け入れることができること。
- 交付した寄付金について使途ごとの精算及び年度ごとの決算報告を行うこと。不適切な使途については返金していただきます。
- 設置する講座の目的が、寄付先における著作権等の教育・研究を充実させ、文化芸術及び著作権が尊重される社会の実現につながる新たな価値の創造又は人材の育成に資するものであること。
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申請受付期間
2024年10月1日から同年10月31日まで
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申請方法
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選考方法及び日程
【選考方法】
学識経験者で構成される選考委員会において書面審査を行い、理事会で寄付先を決定します。
申請者の選考結果については、当該申請者に対し、選考後速やかに通知します。
結果の理由に関するお問合せには応じかねますので、ご了承ください。【選考日程】(予定)
書面審査 2024年11月~12月
寄付先の決定 2025月2月上旬 -
選考における審査項目
講座の内容・実効性に関する項目
講座内容の適正性
申請する講座が次の2つの点で適正であるかを評価します。この項目は、申請時に選択する講座の区分(※)を踏まえて判断されます。①目的・ニーズとの整合性
講座の目的が、本事業の目的に整合しているか。また、社会的なニーズを満たすことが期待できるか。②講座内容・講師の適正性
受講者の属性やレベルに沿った講義内容が予定され、その内容を伝達できる適切な講師がアサインされているか。※講座の区分
A 初学者向け講座(概論)
B クリエイター・実演家向け講座
C 著作権及び著作権ビジネス等の研究者(研究者を目指すものを含む。)向け講座
効果測定方法の実効性
受講者の理解度・達成度を測定するための方法(試験の実施やレポートの提出等)が実効性の高いものとなっているか。
成果の有効性の程度
講座の成果が、目的・社会的なニーズとの関係でどの程度、有効であると認められるか。
実施体制・計画に関する項目
運営体制の妥当性
講座の実施に係る運営体制が十分に整っており、計画の実現に必要な人材や資源が用意されているか。
実施計画の実現性
講座の実施計画が十分に検討されており、具体的なスケジュールや講座の内容が明確で、実現性が高いと言えるか。
予算の合理性・透明性
寄付金の使途及び金額が明確かつ合理性があり、運用面における透明性が確保されているか。 -
講座の設置及び運営に当たっての留意事項
- 設置する講座の名称には、当該寄付講座における教育研究内容を示す字句及び寄付者である「JASRAC」の文字を付与してくだい。
- 寄付金の取扱いや授業計画の策定、講師の選定など講座の設置及び運営に関しては、原則として、寄付先における内部規程等の規範に従うものとします。
- 寄付先の大学等は、単一年度ごとに翌6月末日までに当協会に実施報告を行うものとし、実施報告には講義ごとの報告書を含めることとします。また、実施報告の内容はウェブサイト等で公開する場合があります。
- 寄付講座の設置に当たっては、寄付先の大学等と当協会とで契約書を締結するものとします。
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JASRAC登録講師のキャスティング(オプション)
JASRACでは、知的財産権の専門家(大学教員、弁護士等)や音楽クリエイター、著作権関連団体の役職員、教育関係者などを講師として登録しており、希望する講義の内容に応じて登録講師をキャスティングし、出張講座を提供しています(出張講座JASRACラーニングスクエア)。
「寄付講座JASRACキャンパス」においても、申請者のご希望に応じて登録講師のキャスティングを利用することができます(※)。詳しくは、こちらをご確認ください。
※登録講師のキャスティングを利用するかどうかは申請者のご判断となります(利用しなくても審査に影響はありません)。利用する講座であっても、大学等の専任教員が責任を持って当該講座の運営、資金管理、実施報告を行ってください。
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講師キャスティングMORE
知的財産権の専門家(大学教員、弁護士等)や音楽クリエイター、著作権関連団体の役職員、教育関係者などJASRACに登録されている講師を、申請者のご希望に応じてキャスティング(派遣)することができます。
FAQ 寄付講座についてのよくある質問
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公募に応募すると、JASRACがあらかじめ用意した講座を実施してくれるのでしょうか?
いいえ。寄付講座の内容については、学校側に企画していただく必要がございます。ご自身で企画・立案の上、ご応募ください。
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複数年設置することが応募条件となっていますが、全期間の具体的な実施計画(講義回数、各講義の内容、担当講師など)が決まっている必要がありますか?
決まっていることが望ましいです。ただし、決まっていない場合には、申請書には予定している講座の内容を記載した上で、未定であることを明記してください。
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既存の科目の枠組みを使うかたちで実施する寄付講座でも応募することは可能でしょうか。
はい、可能です。設置時期や授業数に制限はありませんので、学内で調整がつく場合には、既存の科目の枠組みを利用して講座を企画されることも考えられます。
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異なる学部・学科ごとに応募するなど1校で複数の応募を行うことは可能でしょうか。
はい、可能です。ただし、「複数の学部、研究科又は学年にまたがる学生が講座を履修することができること」を応募条件の一つとしており、できるだけ多くの学生を対象とした寄付講座とすることとしていますので、この点を踏まえてご検討ください。
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他の学校と共同で講座を企画し、応募することも可能でしょうか。
はい、可能です。社会人や他校の学生も履修できるような公開講座も公募の対象となりますので、近隣の大学で共同で講座を企画・実施することも考えられます。この場合、代表の学校を決めた上で、代表校が申請者となって申請書類をご提出ください。
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著作権の専門家を講師として手配することが難しい学校でも応募することは可能でしょうか。
はい、可能です。「JASRAC登録講師のキャスティング」をご利用いただけます。「JASRAC登録講師のキャスティング」は、知的財産権の専門家、音楽クリエイター、教育関係者などの登録されている講師を派遣して、当該講師による講義を提供する制度です。登録講師の中から希望する講師をお選びいただくことができます。詳しくは、こちらをご確認ください。
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来年度以降も募集を行う予定はありますか。
現時点では未定です。募集することが決まり次第、告知する予定です。