出張講座JASRACラーニングスクエア
お申込みフォーム立正大学法学部主催の講座「経済法ゼミナール」が開催されました
はじめに
2025年6月20日、出張講座JASRACラーニングスクエアが、立正大学品川キャンパスで開催されました。その内容と当日の様子をご紹介します。
1 応募者について
今回の応募者は、立正大学法学部の姜 連甲(キョウ レンコウ)准教授です。
姜先生は、自身のゼミナール「KYO Seminar」にて、競争法と知的財産法を中心とした講義を行っています。同ゼミナールには、音楽の著作権や権利が守られる仕組みに関心を持つ学生が多く、就職先としてレコード業界を志望する学生も少なくないそうです。
そこで、学生たちに著作権の知識を深めてもらうとともに、将来のキャリアを具体的に考えるきっかけにして欲しいと考え、出張講座に応募されました。
2 講師について
講師を務めたのは、一般社団法人日本レコード協会の楠本靖常務理事です。楠本講師は、レコード業界に精通されていることはもちろん、違法音楽配信への対策など音楽著作権の保護に関しても豊富な実務経験をお持ちです。今回の講義では、音楽の著作権が守られる仕組みのほか、レコード業界の仕組みやその中でレコード協会の果たす役割などについて、具体的な事例を交えながら解説いただきました。
3 受講者について
受講者は、姜先生のゼミナールに所属する大学2年生の学生です。当日は24名が品川キャンパスの教室で受講しました。
4 当日の様子・講義の内容について
当日は、「レコード産業の構図と現状」と題して、13時25分から95分にわたり、次のトピックスに沿って講義が行われました。
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1.レコード産業の歴史と産業構造
2.レコード産業の現状
3.日本レコード協会の事業~産業団体としての事業~
4.日本レコード協会の事業~集中管理団体としての事業~
5.直面する課課題
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まず、レコード産業の現状について、音楽売上が世界的に10年連続で成長しており、特にストリーミングの増加が顕著であることを紹介。一方、日本は世界第2位の売上を誇るものの、CDやDVDなどのパッケージ売上が依然として高いことが特徴であり、その理由として、パッケージにグッズ等の付加価値をつけて販売する手法が主流であることなどを挙げました。
また、2000年前後に最盛を迎えたCDレンタルビジネスが日本独自のものであることを説明すると、受講者は意外そうな表情を浮かべていました。
続いて、著作隣接権の集中管理事業について解説。著作隣接権は、レコード製作者などに認められる権利で、日本レコード協会が委任を受け、利用許諾や使用料徴収を一括管理し、権利者に分配していると説明しました。また、この仕組みにより、権利者は効率的に使用料を得られ、利用者も手続きが簡素化するメリットがあることも伝えました。
そして、違法利用対策についても紹介。同協会では、専任チームが日常的に動画サイトなどへの削除要請を行っており、悪質な場合には法的措置も講じているそうです。特に、アジアをはじめとする海外の違法サイトへの対策が課題であると述べました。
講義の最後には、「音楽が生まれるためにはお金が循環する仕組みが必要。良い音楽に出会ったら、ぜひ購入してほしい。」と呼びかけ、音楽に対する適切な対価の支払いがアーティストの生活を支え、音楽産業全体の発展につながると語りました。
そして、今後の音楽産業にとって重要なのは、魅力あるアーティストの発掘・育成とヒットの創出であるとし、「音楽業界の仕事に興味を持ってもらえると嬉しい」とメッセージを送り、講義を締めくくりました。
5 アンケートの結果
当日参加された受講者の皆様にはアンケートをお願いし、次のようなご意見をいただきました。
・普段何気なく音楽を楽しんでいるが、私たちの娯楽がどのように支えられているのか、その仕組みを知ることができたので、とても有意義だった。
・音楽を全て無料で楽しもうという考えは、音楽業界の発展に繋がらないことが理解できた。
・音楽業界の状況や仕事の内容を知ることができ、勉強になった。
・今回の講義をきっかけに、就職先としてレコード協会やレコード会社を候補に入れようと思った。
この他にも、多くの方から、非常に参考になったとの意見をいただきました。
最後に
立正大学の皆さん、当日の進行を含め事務対応をいただいた姜先生、そして楠本講師、この度はありがとうございました。
出張講座JASRACラーニングスクエアでは、今後も様々な講座の開催を予定しています。
(文責:事務局員)
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