出張講座 JASRACラーニングスクエア

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クラーク記念国際高等学校主催の講座「コース活動(イラスト・動画等の創作活動)における著作権と身近な著作権トラブルについて」が開催されました

2024年02月29日 学校系 担当講師名:エンドウ. 堀江亜以子
クラーク記念国際高等学校主催の講座「コース活動(イラスト・動画等の創作活動)における著作権と身近な著作権トラブルについて」が開催されました

はじめに

2024年2月29日、JASRACラーニングスクエア第8回講座がクラーク記念国際高等学校で開催されました。今回は、その講座の内容を詳しくご紹介します。

1 クラーク記念国際高等学校について

クラーク記念国際高等学校は、「Boys, be ambitious ~君よ、大志を抱け~」の言葉で有名なウィリアム・S・クラーク博士の精神を教育理念に掲げた学校です。北海道の深川本校を中心として、全国にキャンパスを展開しており、全日型通信制高校としては日本最大規模の1万人以上の在校生が所属しています。

この学校では、生徒一人ひとりの「やりたいこと」「好きなこと」を追求できるよう、多様な学習スタイルと特化型コースが用意されています。生徒は、総合進学、インターナショナル、パフォーマンス、eスポーツ、プログラミングなど、幅広い分野から自分に合ったコースを選択することができます。

CLARK NEXT Akihabaraキャンパス

今回の講座は、東京都千代田区にある秋葉原駅近くのCLARK NEXT Akihabaraキャンパスで行われました。このキャンパスでは、「デジタル×クリエイティブコース」と「eスポーツコース」を専攻する生徒が学んでいます。

2 応募者について

今回の応募者は、デジタル×クリエイティブコースの中の「マンガ・イラスト」を担当されている横竹先生です。横竹先生は、同キャンパスの生徒たちがSNSで情報を発信したり、オリジナルコンテンツを創作したりする際に、無意識に著作権を侵害してしまうトラブルを避けるため、正しい著作権の知識を身に着けてほしいと考え、お申込みをされたそうです。

3 講師について

今回の出張講座の講師は、中央大学法学部の堀江亜以子教授と、音楽プロデューサーでミュージシャン、JASRACの理事も務めるエンドウ.さんのお2人です。

堀江講師は、著作権法をはじめとする知的財産権を専門とし、ドイツにあるマックスプランク研究所での研究経験も持つ著作権法のエキスパートです。一方、エンドウ.講師は、パンクロックバンド「GEEKS」のギター&ヴォーカルやクリエイターギルドバンド「月蝕會議」のバンドマスターを務める傍ら、他のアーティストへの楽曲提供も行っています。

このように、2名の講師が同じ講義で一緒に講師を務めるのは、JASRACラーニングスクエアでは、初めての試みです。

堀江亜以子講師・エンドウ.講師

4 受講者について

受講者は、同キャンパスに通う高校生で、総勢130名でした。受講する生徒たちは、次のコースに所属しています。
・イラスト制作を中心としたマンガ・イラストコース
・声を使って演技、表現をする声優放送コース
・映像の撮影や編集を行う映像クリエイトコース
・3Dモデル制作やプログラミングをするゲーム・アプリコース
・eスポーツ技術を学ぶeスポーツコース

講義が始まる前には、早く到着した生徒たちが自発的に椅子を並べるなどして会場設営を手伝ってくださりました。皆さん、明るく和気あいあいとしていて和やかな雰囲気です。

講義開始前の様子

講義の開始時間には、所狭しと並んだ椅子に生徒さんがぎっしり集まり、教室内は熱気にあふれていました。

5 講義の様子

講義は、全体で100分。エンドウ.講師と堀江講師がそれぞれ前半と後半に交代で登壇しました。

エンドウ.講師が自己紹介の際、自ら楽曲提供したアーティスト「ももいろクローバーZ」や「Hey! Say! JUMP」の名前を挙げると、生徒たちは「お~」「よく知っている!」と大きな反応を示します。その後も、エンドウ.講師は、生徒たちに著作権に関する質問を投げかけ、生徒たちがそれに回答するという対話形式で講義が進んでいきました。

エンドウ.講師がこの講義を通しても最も強調されていたのは、「著作権がなぜ大切なのか」というテーマ。自身が受け取る著作権料を例に挙げて、著作権の大切さを伝えていました。

エンドウ.講師の呼びかけに答える生徒たち

一方の堀江講師は、著作権に関する専門的な用語や基本的な考え方を分かりやすく解説。生徒たちが日常的に親しむマンガやアニメを例に挙げながら、引用や私的複製に関する権利制限について、丁寧に解説しました。

そして、著作物を利用する際の注意点を自らまとめた「チェックポイント」を生徒に紹介。生徒たちが著作権違反を避けるために日常的に使うことができるよう、工夫された項目が挙げられ、これに基づいた具体的な注意点を一つひとつ解説されました。

堀江講師の講義を熱心に聞く生徒たち

講義が終了した後には、記念撮影も行いました。

講義終了後の記念撮影

記念撮影の後には、受講した生徒さんが各講師に個別に質問に来られ、2人の講師が一人ずつ丁寧に回答していました。

6 講義の内容

講義内容は次のとおりでした。

〔エンドウ.講師〕
・音楽に存在する2つの著作権
・動画投稿サイトに動画を投稿する場合の著作権問題
・著作権はなぜ大切なのか
・アブない無断利用
・権利侵害しないためには?

〔堀江講師〕
・著作権法ってなんのためにあるの?
・著作物とは?
・著作権の性質
・著作権侵害の判断基準
・著作権の制限
・権利が侵害されたら…
・著作物を利用したいときのチェックポイント

7 アンケートの結果

当日参加された生徒の皆さんにアンケートをお願いしたところ、次のような回答をいただきました。

・ぼんやりとしか分かっていなかった部分がしっかり理解出来た。
・説明がわかりやすく話もユーモア溢れていて面白かった。
・これから先、資料の制作の際に出典元を明記し、制作に励みたいと考えました。
・自分も作る側なのでこういう情報はとても勉強になる。

それ以外にも好意的な意見をたくさんいただきました。

8 最後に

クラーク記念国際高等学校の先生、生徒の皆さん、そして講師のお2人、この度はありがとうございました。出張講座JASRACラーニングスクエアでは、今後も様々な講座の開催を予定しています。

(文責:事務局員)

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